交通事故の被害者に誠意を伝える手紙を書こう

交通事故を起こしてしまい被害者へ謝罪の手紙を書きたくても、どんな文章にすれば良いのか分からない人も多くいます。謝罪の仕方によって、示談の話し合いや刑事罰などに少なからず影響があるため丁寧な対応が大切です。

ここでは、被害者へ誠意を伝えられる謝罪文の書き方や、印象を少しでも良くする手紙のマナーなどについて紹介します。

交通事故の影響に悩まされる被害者

誠心誠意の謝罪を手紙で伝える

交通事故を起こし加害者になった場合、なぜ手紙で謝罪する必要があるのかを考えてください。謝罪文を被害者へ送る際に、目的を明確にしないままでは上手な文章は書けないでしょう。多くの場合で加害者は、被害者が大目に見てくれることを望んでいますが、まずは自分のことよりも事故の被害者に対して気持ちを伝えるのが何より大切です。

保身ばかりを考えて過剰に謝罪をすれば被害者に見透かされて悪いイメージを与えかねないですし、保険会社へ対応を丸投げしてしまえば反省していないと思われてしまう可能性もあるでしょう。実際に誠意をうまく伝えることで、被害者が嘆願書を作成してくれて刑罰が軽くなったり、不起訴となったりするケースもあります。

許しを請うのは謝罪文を書く目的のひとつですが、まずは深く反省をして謝りたい気持ちがあると伝えるために手紙を作成しましょう。自分に全ての過失があるケースでは特に、誠心誠意の謝罪や、事故への反省や考えを明確に文章で表現するのがポイントです。

事故がなぜ起きたのか被害者は多くの場合で知りたいはずですから、事故の経緯を説明しつつどうすべきだったのかを書き、どのような反省をしているのか伝えてください。例えば、風邪をひいていて運転に集中できず追突したのが事故の経緯であれば、自分で運転せず家族などに頼むか、タクシーを利用すべきだったなどとの考えを文章にしましょう。

運転に対する油断によって被害を出してしまう可能性を痛感したなどとの反省も書きます。更に、今後事故を起こさないために何をしたら良いかなど、未来に対する考えを明確に示しましょう。

謝罪文で書くべきではないポイント

謝罪文で書いてはいけない内容のひとつに事故に対する言い訳があります。体調が悪くて運転に集中できなかった、携帯電話で通話をしていて赤信号を見落としたなどは、事故の経緯として書くべきです。しかし、長年大病を患っていて大学病院の予約時間に間に合わなければ教授の医師による診察がかなわず、今後の体調が悪くなるためスピードを出していたなどと、被害者に関係がない加害者の事情を長文で書くのは避けましょう。

言い訳と思われてしまいますし、同情によって刑罰を軽くさせようとする目的が文面から伝わってしまいます。被害者は加害者から誠意や反省を感じなければ、当然ながら許す気にはなれません。また、賠償に関する明確な文章はなるべく書かないようにします。

相手が怪我をしている場合、怪我の治療費や慰謝料について誠心誠意賠償するなどと、最低限の言及にとどめてください。賠償に関して細かく文章にすれば、示談交渉の際に話し合いがこじれる原因となってしまう可能性があります。

被害者側から、保険金ではなく加害者の個人的な金銭から賠償して欲しいや、事故によって受けた損害全てを賠償して欲しいなどとの要望があるケースも少なくありません。被害者の希望通りに賠償できないのであれば、不用意な約束をしてしまうのは避けましょう。

手紙の渡し方と封筒のマナー

謝罪の手紙は、被害者に直接会って謝るのを断られた時などに渡す場合が多いと言われます。この場合、第三者によって手紙を被害者へ届けてもらうのが良いでしょう。郵送でも構いませんが、自宅のポストに加害者からの手紙が届けられて不快に感じる被害者もいるかもしれません。

事故の大きさによっても異なりますが、第三者に託すことで丁寧な対応だと表現できる可能性も高くなります。被害者へ手紙を渡す第三者は、弁護士や保険会社の担当者が一般的です。

交通事故被害者との接し方を熟知したプロによって適切な対応をしてもらえるでしょう。手紙は便箋のまま渡すのではなく、郵送しない場合でも封筒に入れます。

封筒の種類はあらたまったシチュエーションで良く選ばれる白いものが良いです。

当然ながら、模様やキャラクターの描かれた封筒や事務的な文面を送る時に使う茶封筒は避けてください。

特に、中身が外側に透けない二重の和封筒が謝罪文を入れるのに適していますし、重要な書面が入っていると表現できます。郵送する場合は表書きに住所や名前など最低限の情報を書き、封筒だけでは謝罪文だと判断できないようにしましょう。

謝罪文在中や詫び状在中などと記載するのはマナー違反です。手渡しの場合は封筒に○○様へなどと被害者の氏名を書いてください。

適した便箋の種類や文章の書き方

手紙を書く便箋は、封筒同様に白無地が適しています。文章で誠意や反省の気持ちを伝えようとしているのですから、手書きで書くと印象が良いです。日本語で書く正式な文章は本来縦書きが基本とされているため、なるべくなら横書きではなく縦書きにしましょう。

どうしても縦書きが苦手なら、白い便箋に縦罫線がある種類を選んでも良いです。罫線があれば文章を書く時に曲がりにくくなります。ひと目見て汚く書かれた手紙は、被害者に読んでもらえない可能性や、不快感を与える原因になる場合も考えられるでしょう。

また、誤字脱字はないようにするのがマナーです。漢字や言葉の使い方を間違えるだけで、被害者は誠意がないと感じてしまうかもしれません。被害者のために書かれた大切な手紙のはずなのに、書いた文章の確認もされなかったと思われてしまいます。

手紙の内容が反省を感じられるものでも台無しです。特に、不注意によって起きる場合が多い交通事故の謝罪文ですから、間違いのない文章を心掛けましょう。字を間違えたら修正ペンやテープを使わずに、最初から書き直すのも大切なマナーです。

ネット上にある例文の丸写しは絶対NG

被害者への手紙によって相手の心証を悪くさせるケースもあるため、不用意な文章は作成しないのが大切です。特に、ネット上に公開されている謝罪文の例を丸写しにするなどの行為は避けましょう。

例文はあくまでも例文として参考にするようにしてください。当然ですが被害者は加害者を信頼していませんから、ネット検索する可能性も高いです。すぐに露呈するような方法は避け、自分の言葉で文章を作成し過失を認め、謝罪と反省の意を伝えるのがマナーと言えます。